病院やクリニックなどの医療機関で働く看護師が多いですが、超高齢社会の今、特別養護老人ホームや介護付き老人ホームなどの介護業界で活躍する看護師も少なくありません。
病気やケガの回復を目指す医療機関に比べ、その人らしいシニアライフをサポートする目的の介護施設では医療行為が減るなど、看護師に求められる役割や業務内容はある程度変わります。
介護施設での看護師の役割は、利用者さんの健康管理や服薬管理、機能訓練・レクリエーションなどのサポートなどです。
バタバタした忙しさは少なく、比較的ゆったりとした時間が流れる中利用者さんと触れ合うことができるという特徴があります。
施設によって異なりますが、利用者さんの衣服の着脱や車椅子への移乗などの介助は介護スタッフが基本的には行うため、看護業務に専念しやすいという特徴があります。
介護業界で看護師として働くメリットとして挙げられるのは、需要が高く安定して働ける点です。
超高齢社会に伴い高齢者と介護施設は増えていて、医療の視点からも利用者さんを支援するために看護師求人は数多く存在しています。
また、大手の介護施設であれば、給与が高めに設定されているほか、福利厚生や手当などの待遇が充実しているところもあります。
そのほかのメリットは、老年看護や認知症看護に触れられるという点です。
利用者さんの生活の質の維持・向上を目指しながら、病院とは一味違った看護経験を積めるのが介護業界で働く魅力と言えます。